古い建築物を通して当時の人々を偲び、記録に残してみようと思い立ったきっかけは、
大阪の御堂筋および堺筋の町並みを歩き、レトロでモダンな建物を見て心を動かされたからです。
それらのいわゆる近代建築群は明治、大正、昭和の第二次大戦までに建築された建物群を指しますが、
その中の一部で、比較的新しい建物は自分の生まれ年とほぼ同年代に建てられ、戦災にも耐えてきただけ
でなく、今も現役として立派に働いている姿に親しみを感じ、感動を覚えました。
明治を代表する石造りの日本銀行、大正の象徴である赤レンガの中央公会堂、昭和生まれのモダン
な大丸心斎橋店など、各時代の美しさや豊かさに心を奪われます。絵画には時空を超えて共感でき、
写真では味わえないインパクトを伝える力があると思いますので、このスケッチ探訪記をアップしました。
取材した対象は、関西地方(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県)を中心に旅行で訪れた遠隔地(石川県・
福岡県や青森県)などの近代建築も含めました。
建物群は各府県別に分類し、各府県毎にほぼ建築年代順(明治・大正・昭和)に並べ、各ページでは正式名称
(通称)、住所、建築年、設計、施工、取材年月日、コメントの7項目を付記しています。また、その後の
取材で描いたスケッチ画は、逐次まとめて増補しますので、ご了承ください。
作画材料は、
ハガキ大画用紙に水性ペンで下絵を描き、透明水彩絵の具で彩色しています。これは「四国八十八カ所・
巡礼スケッチ」に掲載するスケッチ画と同じ手法です。対象物が街の中で交通の激しい場所に建っているもの
が多いため、取材はすべてデジカメで行い、自宅でスケッチ画に描き起こしました。また、自動販売機、
自動車、樹木など建物本来の姿を再現するために障害物となるものは省いて描いたことをお断りしておきます。